これは、凄ぇ!Netfflix 「サンクチュアリー聖域ー」

一緒に仕事をしてきたクリエイターの

中で、僕が最もリスペクトしている

のが、江口カン氏だ。

CMではすでに高名だが、映画監督と

しても逸材だ。

彼のデビュー作、「ガチ星」には縁あって

スタッフのひとりとして参加させてもらったが、

以降、「ザ・ファブル」、「めんたいぴりり」、

「ザ・ファブル殺さない殺し屋」と立て続けに

監督し、国内外で高い評価を受けている。

この最新作はさらに進化を遂げ、泣いて笑って

心が震える名作だ。

北九州出身のヤンキーが、礼節を重んじる相撲界で

問題児として暴れまわり、やがて力士として

成長していく姿を描いている。

デビュー作からタッグを組んでいる金沢知樹氏の

脚本も見事だが、なにより絵力のある映像、演出が

素晴らしい。

僕は初めて知ったが、主演の一ノ瀬ワタルの迫力が

これまた凄い。さすが元プロ格闘家だ。

他にもピエール瀧、小雪、きたろう、余貴美子、

田口トモロウ、忽那汐里、松尾スズキ、岸谷吾郎

などの実力ある豪華キャスト陣も、この物語に

熱を加える。

しかし、このドラマを作るのは並大抵では

なかっただろう。

相撲界のタブーである、八百長疑惑、タニマチとの

間、しごきにしか見えない稽古なども、正面から

逃げることなく描いている。

なのに見終わったら、素直に「相撲って

いいな、凄いな」と思わせてくれる。

8話完結になっているが、早くもシーズン2を

観たいという声が、ネットを賑わせている。

それはそうだろう。

これほどのドラマを観客が見逃すはずがない。

もし家にNetfflixを入れていない方は、

このドラマを見るために、入っても

損はないと思う。

カンちゃん、面白すぎるドラマをありがとう。

お前さんは、やっぱり凄いっす。