こんな写真家知らなかったなぁ

「牛腸(ごちょう)茂雄」

録画していた「日曜美術館」で

初めて作品を観た。

一見なんてことない写真なんだけど、

なぜか不穏な空気もあり、惹きつけられる。

身体的なハンデがあり、36歳という若さで

この世を去ったという経歴を聞いたせいも

あるが、1960年代にフツーの人を

スナップ写真のように撮るというのも、

ある意味、時代に中指立てている気もする。

でも僕がもっと感動したのは、

牛腸さんの写真を大事にし、それから40年以上も

彼の作品を現像し続ける、三浦さんという

写真家だ。

「僕にとって牛腸は憧れ。歳もひとつ下だし、

とても身近な友人だったけれど。彼が36までに

撮った作品を、僕は今70過ぎたけど、いまだに

撮れていない」

ひとりでも多くの人に彼の作品を魅せたいと

現像を続ける三浦さん。

これだけ人をリスペクトできるのは凄いなぁ。

ご自分も写真家でありながらだ。

牛腸さんは36年しか生きられなかったけど、

作品は残り続ける。

心から三浦さんに拍手を贈りたい。