今年最初の映画「星屑の町」


コント赤信号の小宮さんから
ずいぶん前に、この映画のことは
メールをもらってたんだけど
なにしろ北九州未公開?だったので
やっと我らが昭和館で鑑賞。

1994年から25年間のロングセラーを
続けてきた演劇作品の映画化。

なんともはや、ぬるーい温泉に入ってる
ような心地よさ、程の良い涙と笑い。
年明けにみるには塩梅ばつぐんの作品でした。

映画のあとはいつものように本屋へ。
で、今年最初のラインナップは、

「桂馬の高跳び 坊ちゃん講釈一代記」 二代目神田山陽
(六代目神田伯山から、この本を文庫にするのが
 夢でした、と帯に書かれたら、買うに決まってます)

「日本の伝統」の正体 藤井青銅
(初詣は私鉄のキャンペーン?土下座は謝罪ではなかった?
 洗濯板は輸入物のハイカラだった?さらに、伝統は
 怪しい?のコピーに惹かれて)

「FAKEな日本」 森達也
(日本で一番僕が信用している言論人。彼の本は全て買ってます)

「スマホ脳」 アンデシュ・ハンセン
(世界的ベストセラー上陸!スティーブ・ジョブズは
 わが子になぜiPadを触らせなかったのか。
 まだ年が明けたばっかりですが、このフレーズ、
 帯グランプリを出したいほど、見事です)

「女文士」「アッコちゃんの時代」 林真理子
(どちらも実在した人物をモデルにした小説。
 林センセーは、この実録物がすこぶる上手いのです)

「草むらにハイヒール」 小倉千加子
(上野千鶴子よりも、芸達者なフェミズム作家の
 最新作。僕はこの学問に弱いのです)

「ゴールデン街コーリング」 馳星周
(馳さんの自伝的青春小説。作家の描く自伝的
 ワールドは外れがありません。だって元手が
 相当かかってますから)

さあ、今年も読むぞー!
そして、少しは、……書くぞー。

勉強になりました! 「プロデュースの基本」 木崎賢治

アグネス・チャン、沢田研二、山下久美子、
大澤誉志幸、吉川晃司、槇原敬之、
トライセラトップス、BUMP OF CHICKENなど
錚々たるアーティストを育ててきた、
音楽プロデューサーが書いた本。

現在74歳の著者は今でもバリバリの現役。
そんな方のノウハウが詰まっているので、
読み終わったら、付箋がいっぱいになっていました。

とくに年を取っても感性を鈍らせないように
するにはどうしたらいいか、については
ほんとに勉強になりました。

キーワードは「昔の歌は聴かない」「プロフィールで仕事をしない」

いつも手元に置いておきたい本です。

さんまさん、かっこいいー!

特番を見たせいもあるけど、
僕が一番好きな芸人さんは、明石家さんまさん。

談志師匠が一番すごいとは思うけど、好きという点では
さんまさんのほうが上です。

談志師匠が「さんまのまんま」に出て、
「テレビ、つまり大衆と今一つ合わないんだよなー、オレは」
と呟いたとき、さんまさんはカメラに向かって
「オレ、ずっと合ってるよね」と笑った。

談志師匠が、
「あんたそういうとこうまいねー、オレは合ってる。いいね」
と本気で言った、と思う。

ドキュメンタリーには出ない、生き様を商売にしない、
お笑いは下から、ダメなとこからいくから笑える、
「下で結構」など、感動する名言も多い。

たとえば、

「嫉妬したり、落ち込んだりするのは
自分がすごいと思ってる証拠。大した
ことないと知ってたら、なんてことない」

人を笑わせることだけに全てを賭けているから
本を書いたり、哲学者的な面を見せたり、
家族の葛藤を話したり、自分がこれまで生きてきた
道筋を誇ったり、誰か一流に人に出会ったことを
ことさら誇り自分を大きく見せたり、
そんなことを一切しない、あっぱれな人。

僕にとって芸人とは、粋で洒脱で軽やかだからこそ尊敬できる。
そのナンバー1が、明石家さんまさんなのです。

サントリーラジオCM風

子どもの頃からテレビやラジオのCM、
ナレーションの真似をするのが好きでした。

とくにサントリー。

だから遊びで作りました。

音が出るので要注意です。

イメージはお世話になってるイムリのラジオCM風。
自分では気に入ってるのでシリーズにしようかと思ってまーす。

下のイムリラジオのバーをクリックしたら、
同じタイトルのファイルが出ますので、それをもう一度クリックしてください。
そうすると音が出まーす。

イムリラジオ(サントリー風)

日本美術の次は落語です。

来年の話で恐縮ですが、3回ほど
お休みをした観山寄席も、
いよいよ再開です。

おかげさまで博多は完売。
北九州はまだまだ席に余裕が
ありますので、どうぞよろしく
お願いします。

今回は観山寄席初登場!
艶やかないでたち、噺で女性に
大人気の古今亭文菊師匠をお迎えします。

小林泰三さんの講演会、大盛況!

満員のお客さんの中、CG復元師
小林泰三さんの弁舌も冴えわたり、
今までで一番面白い会でした。

彼の著者「国宝最初はこんな色だった」
に感動し、メールを送り、すぐに講演会を
プロデュースしたのが、12年前。
それからずっと九州での活動を応援して
きましたが、いやー、改めて思うのは、
長く続けて初めて見えるものがあるということ。

人もイベントも、継続していくと、
成熟していく。
そう思いながら、読んでいた本に
また宝石のような言葉を見つけました。

ということで、今日の言の葉。

「考えてみ?サルからようやくヒトになって、
毎日食うや食わずの狩猟採集生活をしとるときでも、
誰かさんが狩りにも行かんで洞窟に絵ぇ描いたり、
土偶をつくったりしとんたったんやで?
それも世界中でや。
絵や偶像、歌、踊り……そういった腹の足しに
ならんもんも、ヒトは切実に必要としたんや」

小説「東京藝大仏さま研究室」 樹原アンミツ著より

2時間20分釘付け 「罪の声」

原作は読んでいたが、脚本の見事さで物語が上手に刈り取られ、
むしろ映画のストーリーの方がテンポも良く見ごたえがあった。

キャスティングも素晴らしく、監督が誰かを知らないまま観ていた。

名前を見て、唸った。
僕が大号泣した、「いま、会いにいきます」を撮った土井裕泰さんだった。

脚本も、好きだったドラマ「重版出来!」の野木亜紀子さん。

さらに僕がまいったのは、主題歌。
スクリーンから歌が流れた瞬間、歌詞と声が刺さりっぱなし。

Uruさんの「振り子」。
初めて聞くシンガーだったけど、いやーいい歌だった。
またひとり、追いかけたい歌手に出会った。

やっぱり映画はいいなぁ。

へぇー、大阪弁ってそうだったんだ。「浪花千栄子」青山誠

ホーロー看板、オロナイン軟膏のおばちゃん。
僕が浪花千栄子と聞いて一番にイメージするのは
そんなことぐらい。
もちろん後年、溝口健二や小津安二郎の名脇役
として印象深くなったが。
彼女の波瀾万丈の生涯をたどったこの作品は
著者のサクサクとした読みやすい文章もあり、
面白く一気に読める。

両親との折り合いも悪く、なんと9歳から奉公に
出された(大正5年だが、その当時でもあり得ない)、
少女が大女優になるまでの物語だから、
面白いに決まってる。

でも僕が一番だったのは、大阪弁の話。
地域によって、単語やイントネーションの
違いがあり(まぁ、これはどこもそうだが)、
同じ大阪中心部でも、歓楽街である
道頓堀界隈の言葉は「島之内」言葉と呼ばれ、
柔らかな響きがある。

現在大阪弁と言われてるものは、河内弁などに
近く、近年まで「大阪」とは呼ばれなかった場所。
かつては「異国の言葉」だったらしい。
それが「大阪弁」の代表みたいになったのは、
漫才の影響。
吉本が漫才を世に流行らせた頃、所属芸人は
河内などを始めとする、大阪南部の出身者が
多かったからだ。

「浪花千栄子の話す大阪弁こそが、上品で理想的な
本物の大阪弁だ」と褒める知識人が有名人が増え、
それが彼女の人気につながったし、
名監督が使う理由もそこにあったらしい。

確かに言葉ひとつでその人のイメージって
変わるもんね。
使い方次第で、言葉はナイフになるし、毛布にもなる。
反省。気を付けます。