素敵な本屋みっけ

「橙書店にて」  田尻久子

熊本で書店兼喫茶店を営んでる

店主さんが書いたエッセイ。

主にお客さんとのエピソードが

記されているが、著者の田尻さんの

お人柄が偲ばれて、とても優しい気持ちに

させてくれる。

常連さん曰く、

「相変わらず弱者の本ばかりおいてるね。そこが

ぶれないよね」

それを聞いた田尻さんは確かにと納得しつつ、

こう記す。

「耳をそばだてたくなるのはかそけき声で、それは

人を圧しようとする大きな声よりも力強くて魅力的だ」

こんな店主さんが選んでるんだもん、どんな本が

こんにちはをしてくれるのか、見たくなりますよね。

「橙書店」、今度ふらりと訪れるようかな。