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ローリングストーンズの
キースはかつて
「人間なんて一皮むけばみんな
白い骸骨さ」といった。
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そのとおりだと思うが、
ことがローマ教皇を決める選挙と
なればそうはいかない。
世界で一番の聖人を選ぶ
コンクラーベを描いた本作は、
教会内のロケーションという狭い舞台に
もかかわらず、真っ赤な聖職服、真っ白な傘、
絢爛な教会と映像美ににあふれ、
陰謀、買収、差別、スキャンダルが渦まく
枢機卿(すうききょう)たちの生々しい
人間ドラマに最後まで飽きない。
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アカデミー賞脚色賞は当然の受賞だろう。
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