うーん 「八犬伝」

滝沢馬琴の創作の様子を描く

実と、「八犬伝」の物語が

展開される虚のパートに分かれた

構造。

人間ドラマとエンタメ、

一粒で二度おいしい映画を目指したと

思うけど、うーん、残念ながら

どちらも消化不足かなぁ。

馬琴が己の人生を描く純文系の作家

だったら、もうひとつの物語も深みも

増したと思うけど、なにしろ彼の実人生とは

かけ離れた超エンタメを書く人だからね。

鶴屋南北(立川談春師の演技は見事!)と

交わす虚実論はとても面白かったので

僕の好みとしては、人間ドラマのみで

観たかったです。