アマゾンプライム  「人生、いろどり」

年を取ったからこそ、わかる

ことがある。

本作がまさしくそうだった。

2012年公開の時に

映画館で観て以来だが、12年

経った今のほうが深く沁みる。

この作品は、

高齢化と過疎化が進む徳島県上勝町を舞台に

70~80代の女性たちが、

葉っぱや草を料理のつまものとして

販売し、売上高2億6千万のを超える

ビジネスとして成功させた実話を映画化

したものだ。

僕も年が近くなったせいだろう。

吉行和子、富司純子、中尾ミエの3人が

演じる老女の哀しみ、切なさが痛いほどよくわかる。

何度も泣いた。

吉行さんの「どんなときでも種を撒く」という

台詞に大きな勇気をもらった。

死ぬまで、一生懸命生きる。

映画を観終わって、僕は自分に何度も

言い聞かせ、喝を入れた。