’
封切り以降、二度目の鑑賞。
歩きで山や川を乗り越え
三日間かけて郵便を配達する
父とその仕事を引き継ぐ息子の話。
’
暮らしのために自制をし、やるべき
仕事を淡々とひたすらに務める親子と
山水画のような美しい風景。
ふー、どうやったらこんな人たちに
なれるんだろう。
’
「あんたはお父さんに似てるから気をつけるのよ」
個展で浮かれてる父を見ながら、僕の耳元で
ささやいた母の声を未だに覚えてる。
自分のことが最優先の父は、借金を残したまま
家を出た。
18歳だった僕は就職をし、家計を助けたつもりだが、
一番奥底は、生活が苦手で遊ぶことが大好きで
経済性に乏しく、享楽的。
’
せめて彼のように家族に迷惑をかけるまいと、
結婚もせず子どもも持たなかった。
そんな僕にとって、日々の暮らしを、貧しくても
豊かに生きる人たちを愛おしむ親子は、偉人だ。
’
いやー、いい映画ってやっぱり、いろいろ刺さりますね
’