子どもたちというより、眠れない僕のために
書いた物語かもしれません(笑)。
日本語の話も載せておきまーす。
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むかしむかし、ねむりの森という
静かで美しい森がありました。
この森には、動物たちが仲良く
暮らしていました。
特に小さなうさぎのルルは、
みんなから愛されていました。
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ある夜、ルルは眠れなくて困っていました。
どうしても目がさえてしまって、
寝付くことができませんでした。
そこで、ルルはお母さんに相談しました。
「お母さん、眠れないよ。どうしたらいいの?」
お母さんうさぎは優しく微笑んで言いました。
「大丈夫よ、ルル。少し散歩してみるといいわ。
ねむりの森には、眠りを誘う魔法が
かかっているんだから」
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ルルはお母さんの言葉に従って、
そっと外に出ました。
夜のねむりの森は、月の光で
ほんのりと明るく、
静かで落ち着いた雰囲気でした。
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歩いていると、ルルはふわふわの雲に
乗ったふくろうの
フーリーに出会いました。
フーリーは優しい声で言いました。
「こんばんは、ルル。眠れないのかい?」
「そうなの、フーリー。どうしたら眠れるか
教えてほしいの」
フーリーはニコリと笑って言いました。
「では、私の歌を聞いてごらん」
フーリーはやわらかい声で、優しい子守唄を
歌い始めました。
その歌声は、まるで風が木々を撫でるように
心地よく、ルルの心を落ち着かせました。
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次に、ルルは小川のほとりにいる
カエルのフレディに出会いました。
フレディは小さなランプを持っていて
川の水に映る光がきらきらと輝いていました。
「こんばんは、ルル。眠れないのかい?」
とフレディが尋ねました。
「そうなの、フレディ。どうしたら眠れるか
教えてほしいの」
フレディは優しく笑って言いました。
「では、私と一緒に星を数えてみよう」
二人は夜空に輝く星を一つ一つ数え始めました。
そのうちに、ルルの目は少しずつ
重くなっていきました。
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最後に、ルルは大きな木の下で、
優雅に舞うホタルたちを見つけました。
ホタルたちは、光の舞を踊りながら、
ルルの周りをふわふわと飛んでいました。
「こんばんは、ルル。眠れないのかい?」
とホタルたちが囁きました。
「そうなの、ホタルさんたち。どうしたら
眠れるか教えてほしいの」
ホタルたちは光を柔らかく揺らしながら
言いました。
「私たちの光を見ていると、心が落ち着くよ」
ルルはホタルの光をじっと見つめていると、
次第に瞼が重くなり、
とうとう大きなあくびをしました。
そして、ルルはその場で静かに目を閉じ、
心地よい眠りに落ちました。
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お母さんうさぎが迎えに来ると、
ルルはすやすやと眠っていました。
「よく眠れたようね、ルル。おやすみなさい。」
ねむりの森は今日も静かに、動物たちを
優しく包み込んでいました。
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