生きていくのは大変だよねー

「ホールドオーバーズ

     置いてけぼりのホリディ」

大好きな「サイドウェイ」を撮った

アレクサンダー・ペイン監督の

新作をやっと鑑賞。

舞台は全寮制の高校。

クリスマスなのに故郷に帰れない学生と

監査役の嫌われもの教師、息子を亡くしてる

食堂の料理長がメインキャスト。

それぞれがどうしようもない

傷を負っている。

生きる事にも不器用な3人は、そう簡単には

打ち解けない。

世間とも社会ともうまくいってない。

けれど徐々に互いの哀しみを知り、

少しずつ近づいていくのだが……。

というお話。

ペイン監督の実に自然な演出、あざとくもなく

かといって決してだらだらせず、ちゃんと

エンタメにもなってる。

何よりすごいのは、名作「サイドウェイ」を

超えて、より深い場所に達しているところ。

年を重ねたからこそ、より沁みる、

そんな映画です。