見事! 「正体」

横浜流星という名前を背負うのは

ハンパじゃないと思う。

一歩間違えればギャグになって

しまうくらいかっこいい響き。

けれど5つの顔を演じ分ける彼の

力は、完全に名前を凌駕するほどの

パフ―マンスだった。

ほんと、かっこいい。

無実の罪で捕まった男は刑務所から

脱走し、さて彼の行方は、というお話だが、

ベストセラー作家・染井為人と藤井道人監督

(「新聞記者」「余命10年」)が組んだ本作は、

最後までスクリーンから目が離せない。

いくつかツッコミどころはあったが

そこは目をつぶって、流星渾身の逃亡劇を

楽しませてもらいました。