87分間釘付け。 「宮松と山下」

Netflix新作。

この映画ほど、「言わぬが華」

「秘するが華」という言葉が

似合う作品はない。

だからストーリーは一切書かない。

緊張感がずっと続く脚本、映像、

主役を演じる香川照之の無言の饒舌。

以前僕の脚本で主人公を演じてもらった

津田寛治のクールな怖さ。

クリエイター3人からなる監督集団「5月」の

デビュー作だそうだが、オムニバスではなく

3人でひとつの映画を作るなど、今まで

あまり聞いたことがない。

海外の映画祭で評判なので、その評だけご紹介。

「独創的で楽しく、興味深い発見が散りばめら

れている。香川照之が、ある種カリスマ的な

主人公を演じて見事。

この映画祭で最も驚かされた作品の一つ」

――No es cine todo lo que reluce

「視覚的な驚きを与えながら、感情や哲学的な考察を

引き起こすようなアイデアにあふれている」

――El Contraplano

「今年のサンセバスチャン国際映画祭において、

もっとも驚かされた作品だった。

主演の香川照之は非常に素晴らしい俳優だと思った。

なかなかお目にかかれない独特な作品だ」

――ホセ=ルイス・レボルディノス

(サンセバスチャン国際映画祭ディレクター)