何十回観ても、「秋刀魚の味」

心に染み入る。

僕のベスト1映画です。

人生が、いかに滑稽で哀しくて切なくて儚いかを、詩情豊かに描いてくれる。

この映画を観るたびに、人は必ず死ぬんだよなぁ、としみじみ思うのです。

杉村春子の慟哭、

東野英次郎の酔態、

笠智衆の独語、

ユーモアの中に浮かび上がる血がにじむような孤独、哀切。

うん、人生って瞬く間に過ぎるよな、と、年を重ねるごとに迫る、凄まじい映画です。