「オッペンハイマー」を観る前に

いろんな方の話を聞くと、

とにかく難解な映画だという。

そこで、困ったときの町山智浩さん

頼みということで、彼のユーチューブを

見た。

少しだが、わかってきたので、動画を

観るのが面倒だという人のために

要約します。

ネタバレなので、ご用心を。

まずノーラン監督というのは、「時間と空間を

捻じ曲げる」、「複雑の時間軸が混在する構成」が

好きな人というのを抑えておいてほしい。

そのうえで本作は4つの時間軸が同時に進行する。

1 原爆を作り落とすまでの時間軸(カラー)

2 水爆に対する時間軸(モノクロ)

3 1の話の中に水爆に反対するオッペンハイマーに

  対し尋問を受ける場面が端々に入ってくる

4 水爆に対して話をするオッペンハイマーと

  アインシュタインのシーンが冒頭とラストに

  入る

そのうえ、登場人物は50人ぐらいいて、

どの人が誰なのかも説明しないし、スーパーも出ない。

町山さんは1回目わけがわからなかったので、

原作を読み勉強したうえで2回目にトライしたが

それでも登場人物の詳細はわからなかったという。

でも彼はいう。

この映画はおすすめだと。

歴史的事実、背景をごっそりと省いた物語なので

そこに不満を持つ方も多いだろうが、

科学者の責任といったものを、

オッペンハイマーの頭の中に入り込んだような

映像で魅せる映画は今までなかった。

日本人にとっては不愉快な場面もあると

思うが、それも議論の対象にして欲しい。

ということで僕はもちろん見に行こうとは思ってるが、

最初からおそらく理解できないので、

せめて1の時間軸だけに集中してトライしてみよう。

詳しいことはこちらをご覧ください。