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「赤頭巾ちゃん気をつけて」

僕の背骨になっている、自分を

形作ってくれた表現者たちがいる。

太宰治、梶井基次郎、吉行淳之介、

つかこうへい、五木寛之、色川武大、

立川談志、吉田拓郎などなど、

挙げればきりがないが

この映画の原作、庄司薫もその一人だ。

初めて読んだのは12歳のときだった。

東京、日比谷高校、東大、安保、

品の良い男の子のモノローグが新鮮で

地方の貧乏のガキにはあこがれだった。

昔の日本映画はタイムマシン。

この作品も1970年の東京に戻れる。

内容はさすがに?なところも多いが、

時代の流れの中で、自分の美学、美意識を

ぶざまに守ろうとする主人公、岡田裕介、

不思議ちゃんの元祖、由美を演じる森和代は

今見ても素敵だ。

ではでは懐かしの予告編をどうぞ。