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一緒に仕事をしてきたクリエイターの
中で、僕が最もリスペクトしている
CMではすでに高名だが、映画監督と
しても逸材だ。
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彼のデビュー作、「ガチ星」には縁あって
スタッフのひとりとして参加させてもらったが、
以降、「ザ・ファブル」、「めんたいぴりり」、
「ザ・ファブル殺さない殺し屋」と立て続けに
監督し、国内外で高い評価を受けている。
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この最新作はさらに進化を遂げ、泣いて笑って
心が震える名作だ。
北九州出身のヤンキーが、礼節を重んじる相撲界で
問題児として暴れまわり、やがて力士として
成長していく姿を描いている。
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デビュー作からタッグを組んでいる金沢知樹氏の
脚本も見事だが、なにより絵力のある映像、演出が
素晴らしい。
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僕は初めて知ったが、主演の一ノ瀬ワタルの迫力が
これまた凄い。さすが元プロ格闘家だ。
他にもピエール瀧、小雪、きたろう、余貴美子、
田口トモロウ、忽那汐里、松尾スズキ、岸谷吾郎
などの実力ある豪華キャスト陣も、この物語に
熱を加える。
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しかし、このドラマを作るのは並大抵では
なかっただろう。
相撲界のタブーである、八百長疑惑、タニマチとの
間、しごきにしか見えない稽古なども、正面から
逃げることなく描いている。
なのに見終わったら、素直に「相撲って
いいな、凄いな」と思わせてくれる。
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8話完結になっているが、早くもシーズン2を
観たいという声が、ネットを賑わせている。
それはそうだろう。
これほどのドラマを観客が見逃すはずがない。
もし家にNetfflixを入れていない方は、
このドラマを見るために、入っても
損はないと思う。
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カンちゃん、面白すぎるドラマをありがとう。
お前さんは、やっぱり凄いっす。