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性を描く作家が好きだ。
直球で「生きること」を書いている
人が多いからだ。
彼女もそのひとりで、僕は
ほとんどの作品を読ませてもらってる。
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本作は、そんな花房さんが50代を前に
した女性の本音を余すことなく
描いたエッセイだ。
彼女のしごく真っ当な意見に、共感すると
ともに、根っこにある真面目さがうかがわれ、
何度も拍手した。
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裏カバーのコピーがこの本の内容を
わかりやすく伝えているので、引くことにします。
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40代。溢れ出る汗、乱れる呼吸、得体の
知れない苛立ち……。
心身の異変を飼いならしながら、それでも
女を生きていく。
いくつになろうが女たるもの、問題色々煩悩色々。
綺麗な50代をなぜ目指さないといけないのか、
死ぬまでにあと何回「する」のか、
グレイヘアを受け入れられるか。
更年期真っ盛りの著者が怒りと笑いに満ちた
日々を綴る「女の本音」エッセイ
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