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いやーこんな映画観たことない。
その一点だけでも、いかにこの
作品がすごいか、わかる。
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胎児の脳を移植したため、
幼女の感性と大人の肉体を
持った女性ベラが主人公。
まずこの設定についていけるか、
乗れるかが、本作の最初の分岐点。
ツッコミどころ満載だからね。
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心は幼女だから、まずいものを
食べたら吐き出す。
覚えたてのセックスに味をしめ、
どこでもしたくなったら始める。
このやりたい放題に僕は大笑い。
基本コメディーだと思うけど、
客席は案外静かだった。
これで笑えるか、どうか、これが
第二の分岐点。
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映像は見事のひとこと。
耽美派の画家、ラファエル、
フレデレック・レイトンらを
思わるようなビジュアルの数々は、
この監督の美意識がいかに高いかを
伺わせる。
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映画の前に熱燗を二合飲んだこともあり、
ストーリーの中だるみもあり、途中寝たので
偉そうなことはいえないが、テーマは人間、
好きなことして何が悪いと、いい意味での
「悦楽主義」と人生よりも美、官能を第一とする
「芸術至上主義」を監督は称賛していると思った。
とにかく自分の好きな世界をこれでもかとぶつけ、
類まれなるセンスで魅せている。
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もちろん、文字通り身も心も賭して挑んだ
主役エマ・ストーンは、１２０％の演技力で見事。
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いずれにしろ、ダークファンタジーコメディーとして
突出の１本だろう。
いまどきR18というのも潔いね。
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