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福岡の料亭グループ「観山荘」が発行している文化情報誌に
『趣人』というのがあります。
僕(高坂)はその雑誌の編集長をしているんですが、
今回「ここほれ!」との共同企画で、
落語家のインタビュー記事を載せることにしました。
インタビュアーは僕が務めています。
記念すべき第一回目は、
今最もチケットが取れない人気の落語家、
柳家喬太郎師です。
僕が師匠と初めてお会いしたのは、もう十六年前になります。
ある方の紹介で僕がプロデュースしている「観山寄席」に
ご出演いただきました。
いやー笑わされました。
可愛さとバカバカしさが見事に溶け合った新作「母恋くらげ」、
古典なのに自由な風が吹きまくる「金明竹」。
どこかひねてて、世の中に対してちくりと差しながらも
嫌な気分にならない枕の数々。
「凄い!こんな落語家見たことない」と、
客席で興奮したのを昨日のことのように覚えてます。
それからは喬太郎フリークとなり、
観山寄席の出演お願いはもちろんのこと、
CD、DVD、本と師が出てるものは目を通さずにいられなくなりました。
いわゆる中毒です。
僕がこうなったのは、談志師匠以来です。
僕が構成を担当した「落語笑笑散歩―お江戸下町ぶらり」というDVDにも
案内役として出演してもらい、もちろん落語も披露願いました。
このDVDに収録されている「時そば」がまた絶品なのです。
喬太郎師は瞬く間に超人気落語家となりましたが、
お人柄のおかげで変わらないつきあいをさせていただいています。
今回は師匠の考える「落語の魅力」についてお聞きしました。
どうぞお楽しみください。
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