なかなかの問題作

「しん次元 クレヨンしんちゃん

 THE MOVIE 超能力大決戦 

 とべとべ手巻き寿司」

名作「オトナ帝国の逆襲」を観て

以来、クレヨンしんちゃんは侮れない、

と思い、時々こっそり映画館へ行ってたが、

今作はなかなかの問題作だ。

悪役に非理谷充(非リア充をもじって・ひりあみつる)

という名の、オタクで非正規社員で恋人もいない

人生がうまくいかない青年。

しんちゃんはいろいろ彼と戦うが、最終的には

寄り添い、彼に「頑張れ!」とエールを送り、

最後はハッピーエンドという話。

平成の申し子、しんちゃんも令和になると

暖かい家族すら、おとぎ話のようで

勝ち組に見えてしまうのは、僕がひねくれてる

せいか。

青年のどうしようもない孤独を人は果たして

救えるのか、

諦めるよりは、まだ命がけで「がんばれ!」と

声をあげるだけ、ましなのか。

この映画を観たあと、Netflixでテレビ版のしんちゃんを

鑑賞。一話10分ほどの他愛もないストーリー。

結論。

僕はこっちのしんちゃんのほうが好きだなぁ。

もうすぐ64歳、ひとりでしんちゃんのギャグに

大笑いしていますが。なにか?