著者得意の新聞社もの。
なかでもこれは傑作。
7年前に誤報を出し、地方に
飛ばされた記者、関口が
7年後同じような事件が発生。
もしかするとあのときの記事は
誤報ではなかったのでは。
だとするとあのときの事件は
まだ終わっていない。
執念で調べ上げたその結果は。
というお話です。
相変わらずのリアリティあふれる
新聞社のディテールとぐいぐい
読ませるストーリー。
第38回吉川英治新人文学賞を
受賞したのも、うなずけます。
本城氏の小説未見の方は、
この作品からがいいかもしれません。