6人目のドリフターズ、すわさんからの電話

僕が唯一、友達としてお付き合いしている芸人さん、
すわ親治氏から久しぶりの電話。

お互いバカ話しながら彼の新しい企画などを聞き、
その発想の元が、僕の意見だったと知る。

嬉しいね。

尊敬している芸人さんにそんなこと言われたら、
泣いちゃいます。

でも来年のスケジュールはって、聞いたら、
「ちょっと待ってね」と少し時だけ間を置き、

「ぜーんぶ空いてる」

抜群の間合いに、滲みかけた涙は大笑いに変わりました。

すわ親治、さすがです!

頁をめくる手が止まらない 「メディアの闇 安部官邸VSNHK 森友取材全真相」 相澤冬樹

こんなに興奮して読んだ
ノンフィクションは、久しぶり。
帯のコピーにこの本の面白さは要約されている。

エース記者はなぜNHKをやめたのか。
官邸からの圧力、歪められる報道
スクープの裏側を「忖度なし」に書き尽くす
なぜ放送されないんだ  加筆大幅

森友事件を追いかけ、スクープを連発していた著者が突然異動を命じられ、
相澤さんは記者として生きるために退職。
現在大阪日日新聞で今でも森友事件を追いかけている。
どんなことがあってもブレない記者魂に胸が熱くなる。

しかもこの手の作品には珍しく硬派だけではなく、
ユーモアにも溢れているので読みやすく、
わくわくさせてくれる。
なにしろ自分のことを真性右翼記者と称するぐらいだから、
面白い。

紹介したい箇所は山ほどあるが、
僕が一番感動したのは、NHKを辞め、
大阪日日新聞に記者として入社したいという著者に対して、
日日の吉岡オーナー(90歳)が答えた言葉だ。

「こういう形で言論を封殺する不条理をわしは許せない。
有為な人材をこんなことで埋もれさせてはならない。
うちの会社はどこにもしがらみがないし、どこにも遠慮はない。
相澤さん、あんたには自由に取材して真実をどしどし書いてもらいたい。
あんたはうちで面倒みる」

かっこいい。
おもわず声が出た。
ジャーナリズムはこうでなくっちゃね。

著者は言う。
森友事件とは、実は森友学園の事件ではない。
口と大阪府の事件だ。
責任があるのは、国と大阪府なのだ。
この謎を解明しないことには森本事件は
終わったことにならない。

ほんとにそうだよね。
事実は小説より奇なり、という古い文句を言いたくなるほど
スリリングで読んでいて熱くなってくる興奮の一冊。
名作です。

うーん、残念。「おとなの事情 スマホをのぞいたら」

途中までめちゃくちゃ面白かったのに
ラストの着地が??となり、失速。
気持ちが冷めてしまった。

アイデアといい、脚本の展開といい、
名画になる可能性が高かったと思うと悔しい。

映画の帰りはいつものように本屋へ。
ということで買った本。

「英国一家、日本を食べる」

最近知った本。アニメにもなってる、
健康的な和食を求めて日本を訪れた英国一家の、日本食エッセイ。
今読んでる途中だが、面白い

「荒野の古本屋」 盛岡督行

銀座にある、前代未聞の本屋。
一冊の本だけを売る書店のオーナーが書いたエッセイ。
これも今並行して読んでるが、
本への愛情がびしびしと伝わってきて、魅了される

「神の涙」 馳星周

著者の故郷、北海道アイヌを描いた家族小説となれば、
買うに決まってます

「書きたい人のためのミステリ入門」 新井久幸

著者は「小説新潮」の編集長も務めた現役の編集者。
文章の講師をしていることもあり、
僕は1年に数冊は、この手の本を買い、お勉強してます

しょうがないねぇー「女文士」林真理子


いやー面白かった。
一晩で読了。

主人公は、眞杉静枝という実在した作家。

宇野千代、吉屋信子、林芙美子と同時代に生きた人で、
武者小路実篤の愛人として文壇に名を馳せた。

僕は全く知らなかったが、本文を借りれば、

「子どもじみた執拗さで、えらくなりたい、
人に認められたいと願った女。あれほど賞賛や愛情を
ねだった大人の女が他にいるだろうか」

という女性だったらしい。

大した作品は残さなかったが、男を、結婚を、
名声を執拗に求め続け、そのたびに裏切られ
自らも墓穴を掘り、しようがない人生を送った。

なんだか林センセーの奥底にあるものと似ている。

そのせいか、文章は冴えわたり、狂おしく
哀しい眞杉が目の前にいるようだ。

なかでも印象に残ったのは、

「静枝はこの頃ようやくわかった。愛人に
なるということは二つの時計を持つことである。
ひとつの時計は全く動かない時計。

生産することのない時計といってもよい。

世の中の女たちはにぎやかに子どもを育て、
乳をふくませ、そして這いまわるのを追う。

子どもはずんずんと育ち、そして家族は増えていく。
豊かにやさしく時を刻むこの時計を静枝は持っていない。

そしてただ男を待つだけの生活の中では、
もうひとつの時計だけがせわしく動く。
そして静枝は確実に老いへと向かって進んでいた」

林センセー、見事です。

今年最初の映画「星屑の町」


コント赤信号の小宮さんから
ずいぶん前に、この映画のことは
メールをもらってたんだけど
なにしろ北九州未公開?だったので
やっと我らが昭和館で鑑賞。

1994年から25年間のロングセラーを
続けてきた演劇作品の映画化。

なんともはや、ぬるーい温泉に入ってる
ような心地よさ、程の良い涙と笑い。
年明けにみるには塩梅ばつぐんの作品でした。

映画のあとはいつものように本屋へ。
で、今年最初のラインナップは、

「桂馬の高跳び 坊ちゃん講釈一代記」 二代目神田山陽
(六代目神田伯山から、この本を文庫にするのが
 夢でした、と帯に書かれたら、買うに決まってます)

「日本の伝統」の正体 藤井青銅
(初詣は私鉄のキャンペーン?土下座は謝罪ではなかった?
 洗濯板は輸入物のハイカラだった?さらに、伝統は
 怪しい?のコピーに惹かれて)

「FAKEな日本」 森達也
(日本で一番僕が信用している言論人。彼の本は全て買ってます)

「スマホ脳」 アンデシュ・ハンセン
(世界的ベストセラー上陸!スティーブ・ジョブズは
 わが子になぜiPadを触らせなかったのか。
 まだ年が明けたばっかりですが、このフレーズ、
 帯グランプリを出したいほど、見事です)

「女文士」「アッコちゃんの時代」 林真理子
(どちらも実在した人物をモデルにした小説。
 林センセーは、この実録物がすこぶる上手いのです)

「草むらにハイヒール」 小倉千加子
(上野千鶴子よりも、芸達者なフェミズム作家の
 最新作。僕はこの学問に弱いのです)

「ゴールデン街コーリング」 馳星周
(馳さんの自伝的青春小説。作家の描く自伝的
 ワールドは外れがありません。だって元手が
 相当かかってますから)

さあ、今年も読むぞー!
そして、少しは、……書くぞー。

勉強になりました! 「プロデュースの基本」 木崎賢治

アグネス・チャン、沢田研二、山下久美子、
大澤誉志幸、吉川晃司、槇原敬之、
トライセラトップス、BUMP OF CHICKENなど
錚々たるアーティストを育ててきた、
音楽プロデューサーが書いた本。

現在74歳の著者は今でもバリバリの現役。
そんな方のノウハウが詰まっているので、
読み終わったら、付箋がいっぱいになっていました。

とくに年を取っても感性を鈍らせないように
するにはどうしたらいいか、については
ほんとに勉強になりました。

キーワードは「昔の歌は聴かない」「プロフィールで仕事をしない」

いつも手元に置いておきたい本です。

さんまさん、かっこいいー!

特番を見たせいもあるけど、
僕が一番好きな芸人さんは、明石家さんまさん。

談志師匠が一番すごいとは思うけど、好きという点では
さんまさんのほうが上です。

談志師匠が「さんまのまんま」に出て、
「テレビ、つまり大衆と今一つ合わないんだよなー、オレは」
と呟いたとき、さんまさんはカメラに向かって
「オレ、ずっと合ってるよね」と笑った。

談志師匠が、
「あんたそういうとこうまいねー、オレは合ってる。いいね」
と本気で言った、と思う。

ドキュメンタリーには出ない、生き様を商売にしない、
お笑いは下から、ダメなとこからいくから笑える、
「下で結構」など、感動する名言も多い。

たとえば、

「嫉妬したり、落ち込んだりするのは
自分がすごいと思ってる証拠。大した
ことないと知ってたら、なんてことない」

人を笑わせることだけに全てを賭けているから
本を書いたり、哲学者的な面を見せたり、
家族の葛藤を話したり、自分がこれまで生きてきた
道筋を誇ったり、誰か一流に人に出会ったことを
ことさら誇り自分を大きく見せたり、
そんなことを一切しない、あっぱれな人。

僕にとって芸人とは、粋で洒脱で軽やかだからこそ尊敬できる。
そのナンバー1が、明石家さんまさんなのです。

サントリーラジオCM風

子どもの頃からテレビやラジオのCM、
ナレーションの真似をするのが好きでした。

とくにサントリー。

だから遊びで作りました。

音が出るので要注意です。

イメージはお世話になってるイムリのラジオCM風。
自分では気に入ってるのでシリーズにしようかと思ってまーす。

下のイムリラジオのバーをクリックしたら、
同じタイトルのファイルが出ますので、それをもう一度クリックしてください。
そうすると音が出まーす。

イムリラジオ(サントリー風)

日本美術の次は落語です。

来年の話で恐縮ですが、3回ほど
お休みをした観山寄席も、
いよいよ再開です。

おかげさまで博多は完売。
北九州はまだまだ席に余裕が
ありますので、どうぞよろしく
お願いします。

今回は観山寄席初登場!
艶やかないでたち、噺で女性に
大人気の古今亭文菊師匠をお迎えします。

小林泰三さんの講演会、大盛況!

満員のお客さんの中、CG復元師
小林泰三さんの弁舌も冴えわたり、
今までで一番面白い会でした。

彼の著者「国宝最初はこんな色だった」
に感動し、メールを送り、すぐに講演会を
プロデュースしたのが、12年前。
それからずっと九州での活動を応援して
きましたが、いやー、改めて思うのは、
長く続けて初めて見えるものがあるということ。

人もイベントも、継続していくと、
成熟していく。
そう思いながら、読んでいた本に
また宝石のような言葉を見つけました。

ということで、今日の言の葉。

「考えてみ?サルからようやくヒトになって、
毎日食うや食わずの狩猟採集生活をしとるときでも、
誰かさんが狩りにも行かんで洞窟に絵ぇ描いたり、
土偶をつくったりしとんたったんやで?
それも世界中でや。
絵や偶像、歌、踊り……そういった腹の足しに
ならんもんも、ヒトは切実に必要としたんや」

小説「東京藝大仏さま研究室」 樹原アンミツ著より

2時間20分釘付け 「罪の声」

原作は読んでいたが、脚本の見事さで物語が上手に刈り取られ、
むしろ映画のストーリーの方がテンポも良く見ごたえがあった。

キャスティングも素晴らしく、監督が誰かを知らないまま観ていた。

名前を見て、唸った。
僕が大号泣した、「いま、会いにいきます」を撮った土井裕泰さんだった。

脚本も、好きだったドラマ「重版出来!」の野木亜紀子さん。

さらに僕がまいったのは、主題歌。
スクリーンから歌が流れた瞬間、歌詞と声が刺さりっぱなし。

Uruさんの「振り子」。
初めて聞くシンガーだったけど、いやーいい歌だった。
またひとり、追いかけたい歌手に出会った。

やっぱり映画はいいなぁ。