満員のお客さんの中、CG復元師
小林泰三さんの弁舌も冴えわたり、
今までで一番面白い会でした。
彼の著者「国宝最初はこんな色だった」
に感動し、メールを送り、すぐに講演会を
プロデュースしたのが、12年前。
それからずっと九州での活動を応援して
きましたが、いやー、改めて思うのは、
長く続けて初めて見えるものがあるということ。
人もイベントも、継続していくと、
成熟していく。
そう思いながら、読んでいた本に
また宝石のような言葉を見つけました。
ということで、今日の言の葉。
「考えてみ?サルからようやくヒトになって、
毎日食うや食わずの狩猟採集生活をしとるときでも、
誰かさんが狩りにも行かんで洞窟に絵ぇ描いたり、
土偶をつくったりしとんたったんやで?
それも世界中でや。
絵や偶像、歌、踊り……そういった腹の足しに
ならんもんも、ヒトは切実に必要としたんや」
小説「東京藝大仏さま研究室」 樹原アンミツ著より