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月に一度やってる文章講座、今日は「目の見えない人は世界をどう見ているのか」をテキストに、コミュニケーションをテーマに講義します。
この本、とても面白くてなかでも、なかでも視覚障害のある人をまじえて絵を鑑賞する「ソーシャル・ビュー」というワークショップは興味深々でした。
これは作品の前にみんなで立ち、まず見える人がどんな絵が描かれているか、その情報を言葉にする。見えない人は、情報に対し質問をし、自分の頭の中で絵のイメージを組み立てていく。続いてお互いに絵の感想を言い合う。
ただしこれは「見える人による解説」ではない。
見える人も絵の情報を説明しなきゃいけないので、いつもよりも丁寧に観ることになり、今まで気づかなったことがわかるようになる。つまりウィンウィンの関係なのです。
僕はこの「言葉で絵を観る」ということに衝撃を受けたので、今回のテーマにしました。
人さまに文章の講座などを頼まれ、もう20年以上になりますが、僕の受講生OBは皆さん優秀。プロの編集者や作家さんになった人も結構います。そしてまたひとりデビュー!
松岡紗英さんという現役の受講生さんなんですが、彼女は今回絵本をプロデュースし、出版したのです。ぜひ皆さん読んでやってください。
詳細はご本人の記事でどうぞ。