病気になっていちばん刺さった本~「がんが消えていく生き方」船戸崇史

がんになって気づいたのは、自分の躰に耳を澄ますこと。
頭で考えず、感じること。

でも1年も経てば、喉元過ぎればで、治ったような気になり、元の生活へ。
これじゃいかんと、読んだ著者の言葉が刺さりまくり。

「がんは結果。それまでの生き方とその習慣化の結果です。だから生き方を変えないと、再発するのは当たり前なのです」

「死にたくない、という恐怖は生への強い執着を生み(中略)気が付くと、がんを治すための人生となっていく。あなたはがんを治すために生まれてきたのでしょうか。がん治療があなたの人生なのでしょうか。本当にしたいことがある。そのためにはがんの状態では不都合がある。だからがんを治す。つまりがん治療は納得できる人生を送るための手段の一つでしかないのです」

「自分の生き方の間違いに気づき、治療後に命がけで生き方を転換された人は再発しにくい。逆に、さっと治して早々に現場復帰したいと考えている人は再発しやすい。私は多くの患者さんを診てきて、そのことに気が付きました。つまり、がんの言い分にしっかり耳を傾ける人は、がんを遠ざける。逆にがんの言い分を聴かずに、生き方を変えられない人は、がんを呼び込む」

著者は従来考えていたホスピスをやめて、がんを通して今の生き方を変えるための施設、「リボーン洞戸」を作りました。

ここはその人の生活習慣を無理をせずに見直すための施設だそうです。岐阜にあるんですが、コロナ騒動が終わったら、僕も行こうと思ってます。

著者は最後にこう書いています。

がん治療の認識で最も重要な内容は3つ。

①人は治るようになっている
②がんにならない人はいない
③あなたも私もいずれ逝く

とくに①はコロナ感染症にもいえること。

感染しないための方法はもちろん重要だが限界がある。大事なのは、免疫力をあげて感染しても発症しない躰をつくること。この免疫力こそ自然治癒力であり、実はがんの予防と同じ仕組みを使っている。

それが、良眠生活、良食生活、運動生活、笑い生活の五か条。卒煙、卒酒は原則。コロナ感染もがんですら、今の生き方でいいのか?と問うているだけだと言えます。

かつて僕はホスピスを舞台にした「卒業写真」という映画のシナリオを書きました(2007年全国上映。羽田美智子、津田寛治主演)。その時に相当数のガンの本を読み、患者や家族にも取材しました。

それから自分がガンになったときも、関連本は目を通したので、おそらくこれまで100冊以上はガンの本を読んでます。そのなかで、「がんが消えていいく生き方」はベストの一冊です。

がんじゃない方にも、とても参考になると思うので、おすすめします。