感涙!「カセットテープ・ダイヤリーズ」

もう理屈抜き!
これはオレの映画だ。
泣いて笑って、また泣いて。
最高ーーーーー!!!
「カセットテープ・ダイヤリーズ」

主人公に憑依して、まるで自分が
スクリーンにいるような気になる。
そんな映画体験、誰にでも経験があるだろう。
片一方で、滅多にそうならないこともわかるはず。

イギリスに住むパキスタンからの移民の少年は
差別も含め、いろんな葛藤を抱えていた。
そんなときに出会ったのが、
ブルース・スプリングスティーン。
彼の歌うビート、メロディー、歌詞が
少年の胸に飛び込み、彼はブルースの歌の
ように自由にはばたき、成長し、やがて
言葉を綴るようになる。

あ、これはオレやん。
吉田拓郎の「今日までそして明日から」を
14歳のときに聞き、電流が流れ、
以来、ずっとフリーランスでものづくり。

後年、ボブ・ディランを聞き、
「なんだ、拓郎の真似じゃん」と思ったのは
いささか我ながら哀しかったが、仕方ない、
僕にとってリアルなのは拓郎だったのだ。

全編流れるブルースの歌に励まされ、背中を
押され、どんどん変化していく主人公と
僕は完全に一体化してました(笑)。

いやー、久しぶりに、これから何度でも
観るであろう、映画に出会いました。