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何も咲かない寒い日は、
下へ下へと根を伸ばせ。
やがて大きな花が咲く。
シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんが、座右の銘を聞かれた時に紹介する言葉だ。
高橋さんが現役選手の頃、出演したテレビ番組で、色紙にこの言葉を書いていたのを見たこともある。
改めて調べてみると、この言葉は、県岐阜商時代に陸上部の恩師・中澤監督から贈られたもので、その中澤監督も山梨学院大時代に上田監督から聞いたものだという。
もともとは、三洋電機の副社長を務めた後藤清一氏の言葉(何も咲かない冬の日は、下へ下へと根を降ろせ)だそうだ。
スポーツ選手だけでなく、仕事をする上でも地道な作業というのはある。
僕も、いつ日の目を見るとも分からない、だけどその日が来ると信じて取り組んでいることがある。
そんな時には、この言葉を思い出す。