–
スピードスケート金メダリスト・小平奈緒選手のインタビュー記事の中で、印象に残る言葉がある。
「スケートは人生を充実させるための手段でしかなく、自分の価値を決めるものではない」
どうしても、自分がやっていることに対する成果、実績ばかりが気になるが、人生の目的は、それを充実させること(充実した人生だったと〝自分が〟思えること)。
よい成績が出せても、その過程がつまらなければ虚しいだろうし、
ましてや、他人との比較はまったく意味がない。
思えば、僕がサラリーマン生活をやめて独立したのも、もっと自分らしく、自分を表現できる仕事がしたかったことが理由の一つだ。
フリーランスは、自分の仕事の成果がダイレクトに収入につながる。
だから成果が出ない時は、自分の価値というものを低く見てしまう。
そんな時に、こうした言葉を見るとハッとする。
自分が独立したのは、何のためだったのかと原点に戻れる。
「スケート」の部分は、いろんな言葉に置き換えられる。
そして、どんな言葉に置き換えても成立するのが、素晴らしい。
–