福津よいとこ?

先日、取材で一緒になったカメラマンの方に
「どちらにお住まいですか?」と尋ねられたので、
「福津です」と答えると、「いいですね~」と言われた。

福津に住み始めて11年目になるが、
「いいところですね」と言われることが多い。
社交辞令だとしても、住んでいるところを褒められれば悪い気はしない。
海があるということで、明るく開放的なイメージを持つ人が多いのだろう。

福岡県福津市は、福岡市と北九州市のほぼ中間にあり、
玄界灘に面した人口6万人ほどのまちだ。

僕たち家族は2010年、福津に家を建てた。
福岡市、古賀市、新宮町、糸島市などの土地を見て回ったが、
福津は他に比べて圧倒的に明るく、開放的な感じがした。
即決、という感じでここに決めた。

住み始めてからも、2012年に「イオン福津」が開業し、
JR福間駅周辺の宅地開発で市内の人口は増え続けている。
住む人が増えると、いろんな店や施設も集まってくる。

開発の中心はJR福間駅エリアで、僕の住んでいるJR東福間駅エリアは、
こうした開発の恩恵はあまり受けていない。
近くに居酒屋が少ないのが数少ない不満だが、それでも快適に暮らしている。

いちばんのお気に入りは、自然の豊かさだ。

車を10分も走らせれば、福間海岸だ。
遠浅の砂浜が数キロにわたって続き、
夏は海風に吹かれながらの散歩が心地よい。
海岸沿いのカフェやレストランは週末は市外からの来客で賑わうが、
平日は海上のサーファーを眺めながら、ゆっくりとくつろげる。

海だけではない。
在自山(249m)、許斐山(標高270m)・城山(同370m)など、
ハイキングに手頃な山が近くにある。
登山口までは在自山・許斐山は車で10分程度、城山も30分あれば着く。
家族連れで登ることができる高さで、
娘の通っていた保育園でも、これらの山登りが恒例行事となっていた。

家の近くには開発を免れた山林(といっても小規模な)が残り、
小川が流れ、田畑が広がる。
休日に小学生の娘と飼い犬を散歩させていると、
畔道でヘビやカエル、イナゴ、小川ではサギのつがい、
カモの家族、コイの群れなど、いろんな生き物に出くわす。
秋になれば黄金の稲穂が頭を垂れ、冬は低い青空が頭上に広がる。

そんな環境で自分が生活していることはもちろん、
子供を育てることができているのは、最高なことだと思う。

つまり僕は、都心部で高層マンションの上階から夜景を眺めるよりも、
自然に触れながら、地べたを歩く方が性に合っている人間なのだ。